去年不妊治療の保険適用を目指す、とニュースで流れた時には思わず「おぉ!!」と声をあげてしまいました。というのも、私自身体外受精で妊娠することができたからです。
2021年1月より不妊治療費用の助成拡充、2022年から保険適用になるようですね!
2021年の変更点
- 所得制限730万円→所得制限の撤廃
- 助成額1回につき15万円(初回のみ30万円)→1回30万円
- 助成回数が生涯で通算6回→一子ごとに6回まで
保険適用されるまでの2021年度は以上のように変更になったようです。
不妊治療を経験した身としては
助成金額の増額は特に助かる!!(もちろん全額カバーできるわけではないですが)
しかし…助成を受けれる回数が一子ごとに変更となりましたが、6回って少ないよね…というのが正直な感想です。6回分の助成を使いきっている方もたくさんいると思います。年齢的にも少しでも早く治療を進めたい人にとっては、保険適用されるまでの1年は長いですよね。
保険適用も回数や年齢に制限はないのか?2022年4月以降に適用化するようなので注目ですね。
助成対象の不妊治療はいくらかかるのか
今回の助成金額が変更になりますよ、というのは所謂「体外受精」が対象です。
その前のステップの人工授精なんかは対象外で、基本実費です。(少ないですが助成がある地域もあるようです)
病院や治療法によってかなり金額が変わってくるのですが、私の体外受精は1回トータルで(採卵+移植)約60万円でした。
初回だったので助成金が30万円支給たけど、それでも30万円は実費…。わずか2,3か月でこの金額。妊娠しなければ、この金額が払い続けることになる・・・恐ろしい。
お金も時間もかかる不妊治療
不妊治療を経験して感じたことは、とにかく不妊治療ってお金がかかるんですよね。ついでに時間もかかる。ゴールが見えない治療を続けると精神的にも疲れてくる。
働き方もこれまでとは変えていかないといけなくなる。人工授精、さらに体外受精までいくと、職場の理解がない限りフルタイム勤務は難しいと思います。
クリニックは混んでいて予約通りの時間で診察できることは少ないし、なんといってもその時の体調次第だったりするので、「明後日もう一度診察にきてください。」とか当然のようにあって、スケジュールが組みにくい。毎月数日お休みor半休させてください、は難しいですよね。
体外受精はかなり金額にばらつきがありますが、それまでの治療はおおまかな金額として、タイミング法で1カ月1万円ぐらいまで、人工授精で3万円前後が多いと思います。数年間毎月治療費がかかると、ジリジリと結構な金額になります。
お金が必要だから働きたい、けれどスケジュール的に厳しいという悪循環。さらに年齢を考慮してタイムリミットもあるという焦燥感。これを数年単位で感じていると、精神的にツラくなってくるもんです。
今までタイミング法や人工授精はしてきたけど、体外受精は金銭面で諦めた方も多いでしょう。実際私自身も体外受精へのステップアップは金銭的な面でなかなか踏み切れませんでした。
保険適用となると、金銭面の負担はかなり軽減されるはず。あとはどの程度の制限ができるのかが気になるところ。現状、クリニック毎の治療費がかなり違うので、そのあたりも変わってくるのか注目ですね。
病院選びについて書いてみました。
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